○参考人(稻脇修一郎君) 勿論工場労働でございますと、現状通りで経営に参加されるようになりますと、労働協約によつてその点は随分強化されて行きましたのですから、工場労働につきましては、或いは仰せの通りもつと積極的に関與させるべきじやないか、これも考えられる問題だと思います。併し結果はやはり労働協約に影響がなければよろしいのですが、影響が生ずるのでございます。それから労働協約自体には関係はございませんまでも
稻脇修一郎
○参考人(稻脇修一郎君) 労働協約の関係でございますが、必ずしもその責任が、そういう破綻を来たすような事態に立ち至つた責任はどつちにあるかということを今詮議するのではなくて、いずれにしましても、これは労働者と言いましても、この工場労働者と商業使用人とは大変性質も違いまして、私ども商業使用人を主として頭に描いておるのです。そういう場合になりますとこれはどうも相当責任の分担をしなくちやならない、こういうふうに
稻脇修一郎
○参考人(稻脇修一郎君) 便宜、最初こちらで一応お示しの問題点につきまして、多少申上げたほうがよいのではないかと思います。第一点の、この法案が便宜であるかどうかという問題につきましては、今日これは悲観的な見方かも知りませんが、戦後の経済の無秩序というような、或いはいわゆるアプレゲールの風とでも申しましようか、このために経営が非常に放漫になつておる。ところが一方におきまして相当経済が窮屈になつて来て、
稻脇修一郎
○公述人(稻脇修一郎君) 我が国の産業界におきますビジネスの慣行というのは、大体におきまして非常に英米の慣行に倣つておるところが多いのであります。殊に私共の経験から申上げますれば、商業貿易に長年関係しておりましたものでございますが、殆んど英米の慣行と申上げてよろしいのであります。これによりまして前回の改正のときも成るべく英米法の長所を採つて頂きたいということを申上げておつたのであります。今回は幸いにして
稻脇修一郎